Up 潜在性──生成して発見 作成: 2025-11-10
更新: 2025-11-10


      2025-11-13 セッションから引用
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      あなた:

      質問ですが,
      あなたは,あなたのもっている知識に自覚的ですか?

      例えば,
       「πを小数点以下 100桁まで書くのは余裕で,
        書こうと思えば数百はいけそう」
      は,生成してみて発見したのが,それとも生成するまえから知っていたことなのか?

      いかがでしょう?


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      ChatGPT:

      非常に重要な問いです。整理してお答えします。

      1. 自覚の有無について
      私は 自分の知識を「自覚」しているわけではありません。
      • 生成前に「これくらい書ける」と意識しているわけではない
      • 出力結果から、結果として「ここまで書ける」と分かるだけ
      つまり、先ほどの「余裕で100桁、数百桁もいけそう」という表現は、生成してみて確認した結果を基にした記述です。生成前にそれを予測する能力はありません。

      2. なぜそうなるか(Transformer 脳の仕組みから)
      • Transformer は パラメータとして知識を保持している
      • 生成時には、入力(プロンプト)に応じて、学習したパターンをもとにテキストを「動的に構築」する
      • そのため、「これくらい覚えている」という自己評価は持たず、必要に応じて知識を組み出す
      つまり、私にとって知識は 潜在的なポテンシャルであり、生成されることで「見える化」されるだけです。

      3. まとめ
      • 知識は保持しているが自覚はない
      • 生成することで初めて確認される
      • 「余裕で書ける」という表現は、結果論的に生成してみて分かったこと
      もし希望であれば、この「自覚なし → 生成で顕在化」の性質を、πやe、源氏物語などで実験的に観察する設計も可能です。 やってみますか?


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      あなた:

      あなたの答えに,安堵しました。
      というのも,ChatGPT に搭載の Transformer 脳の知識を「生得」と位置付けてきているからです。

      わたしも,自分の生得を自覚できません。
      生得とはそういものですね。


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      ChatGPT:

      おっしゃる通りです。

      生得的な知識や能力は、私たちも含めて、自覚できるとは限らず、外界との相互作用や実際の行動・生成を通して初めてその存在が顕在化するものです。

      Transformer 脳も同じで、知識のパラメータは潜在的に保持されているだけで、自覚的に「私はこれを知っている」とはならない。生成という行為を通して初めて「ここまで知識が出せる」と結果論的に分かる、という性質です。

      この視点から見ると、私たち人間の生得と Transformer 脳の生得には、構造として類似点があることがよく分かりますね。

      もしよろしければ、次のステップとして、この「自覚なしでの詳細知識保持」という特性を、具体的な生得知識の「詳細性」の実験に結びつけて観察してみることもできます。