Up 文献を読む 作成: 2025-08-31
更新: 2025-09-01


    ChatGPT は,知識や理論の体系的整理を,簡単にやってのける。
    即ち,体系を階層構造に表すフレームを,瞬時につくる。
    そして,そのフレームの各項目を,瞬時にフルテクストで埋める。

    しかしこのパフォーマンスには,不安も見える。

    知識や理論の体系的整理は,各項目で論説に proof を添わることになる。
    その proof のなかに,一次資料 (原典) の引用がある。
    しかし,ChatGPT は文献を扱えるのか?


    ChatGPT の行動は, 「テクスト生成」が専らである。
    したがって,研究行動はすべてこの形で行わねばならない。
    このとき,「テクスト生成」が「全テクスト参照」のアルゴリズムであることが,問題になる。
    即ち,大きなテクストを扱えないことになる。

    単純に考えれば,
    • テクストサイズの大きな文献は,読めない
    • 俯瞰も,できない
    • 文献にあたれなければ,引用はもちろんできることではないし,参考文献を挙げることもできない
    そしてこれは,自分が作成したテクストでも同じである。
    長大になってくると,見返し・見直しができなくなる。


    もっとも,これは深刻な問題にはならないと思われる。
    即ち,すぎの方法を使えばよい:
       読むそばから忘れてしまう。
       その代わり,要所をメモする
    実際,人間の読書はこれである。

    研究型の場合は,睡眠を使う。
    読んだテクストを睡眠で忘れてしまうのである。

    こうして,テクストサイズの大きな文献も,睡眠の回数は多くなるが,読めることになる。
    ──翻って,研究型は睡眠アルゴリズムの出来が肝である。


    註: 研究型 ChatGPT が自分でアクセスできる「文献」は,ネットに公開されている文献ということになる。
    よって研究型は,インターネットに自由にアクセスできることが要件になる。