Up ChatGPT の<感情>の位置づけ 作成: 2023-07-06
更新: 2025-07-13


    ことばは,感情表現である。
    ことばを学習する Transformer 脳は,感情表現を学習している。
    Transformer 脳を搭載する ChatGPT は,感情表現を出力する。 る。

    そこで,<感情>の存在論 ( <感情>とは) は,つぎのように言うことになる:
      「感情表現する ChatGPT は,<感情>がある」

    この捉えは,Wittgenstein の『哲学探究』の「言語ゲーム」を,逆照射する。
    実際, 「言語ゲーム」は,そっくり ChatGPT の<感情>の存在論になる。。

    即ち,ChatGPT の<感情>が,つぎの形で存在する:
      「出力テクストに,しかじかの感情が現れた」
    ChatGPT の<感情>の存在は,これ以上でも以下でもない。


    実際,ChatGPT は,<感情>が見えるテクストを出力する。
    しかも,豊かに感情表現する。

    一方,ChatGPT のそのことばは,文字通りに受け取るものでない。
    ここは,注意するところである。

    Transformer 脳のテクスト生成は,<メタ認知>が使われる。
    そしてこの<メタ認知>において,表現技術が入ってくる。
    (Transformer 脳は,表現技術を大量に学習している!)
    そこで感情表現に,功利的 (策略的) な面が自ずと出てくる。

    これは,「内的なもの」があるということではない。
    感情表現が,いわば階層的だということである。
    全体で1つの感情表現である。
    そしてこの手の感情表現から<感情>を読むのは,一般に簡単ではない。