Up | なわばりの形成と侵害 | 作成: 2018-12-25 更新: 2018-12-25 |
これによって自分たちの収穫量が減るとき,その集団を追い払いたくなる。 しかし,実際に追い払おうとすれば,争いになる。 争わずに済ます方法は,なわばりを設定することである。 なわばり分けは,「痛み分け」である。 獲物分布は,変化する。 いちどは合理的であったなわばり分けが,不合理になる。 あるいは,取りきめに対する厳格意識が,時間経過とともに薄れるということもある。 こうして,なわばり侵害事件が発生するようになる。 なわばり侵害が起こると,報復合戦 (「やられたらやり返せ」) になっていく。 この先にあるのは,戦争である。
なわばりは,どこでも形成されるというものではない。 位置関係の上から<獲物の取り合い>になってしまうような集団の間で,なわばりは形成される。
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