Up アイヌライフスタイル評 : 要旨 作成: 2019-02-06
更新: 2019-11-11


    ひとは,異文化に際すると,己の文化との「優劣」を先ず思う。
    相手を優れていると見ると,卑屈になる。
    相手を劣っていると見ると,傲慢になる。

    しかし,観察が進むと,「相対性」を見るようになる。
    自分より優れているとこれまで見ていた相手に,自分がふつうにやっていることで相手ができないことを見出す。
    自分より劣っているとこれまで見ていた相手に,相手がふつうにやっていることで自分ができないことを見出す。
    そして,「できない」は「やらない」であることを知る。

    観察は,教養に依存する。
    教養に劣る者は,観察という行為を知らない/できないので,異文化は「優劣」でしか見られない。
    教養を持つ者は,観察という行為を知っている/できるので,異文化は「相対性」で見る。

    アイヌと対するときの和人は,この二通りになる。
    現代人は,学校で教養をつけさせられているので,アイヌ評は本来なら「相対性」になるはずである。

    アイヌは,その事実を以てリスペクトされる。
    アイヌをその事実を以てリスペクトできない者は,教養のつけ方に難があることになる(註)


     註: "アイヌ"イデオロギーは,アイヌの事実を自分たちの恥じとするものである。
    彼らは,アイヌの事実を隠蔽・改竄する。
    そして不都合な言論を封じるために,言論攻撃を実力行使する。
    "アイヌ"イデオロギーは,言論攻撃を実力行使するという点で,イデオロギーのうちでも(たち)の悪いイデオロギーである。
    こうなるのは,社会主義イデオロギー由来のものだからである。
    社会主義イデオロギーでは,言論はつぎのものでなければならない:
      人民 (被抑圧者) に貢献する
      社会主義国家の実現に貢献する
      かくして正義の実現に貢献する
    これを「社会主義リアリズム」と称した。
    このイデオロギーは,言論の自由を却ける。
    "アイヌ"イデオロギーがやってきた言論攻撃は,このイデオロギーの出自を知ることで理解できるものである。
    翻って,ひとは,こういうことを知らないので,「差別的言論反対」キャンペーンに簡単に騙されてしまう。
    そしてこの場合のいちばんの問題が,アイヌの事実の隠蔽・改竄である。
    "アイヌ"イデオロギーがやってきたことは,アイヌの顔に泥を塗ることである。
    本論考が,"アイヌ"イデオロギーに努めて言及するのは,これが,彼らにアイヌの事実を隠蔽・改竄させない直接的な形になるからである。
    ちなみに「アイヌヘイト」というのがあるが,あれは "アイヌ" イデオロギーへのヘイト── "アイヌ" ヘイト──である。
    "アイヌ" ヘイトは,"アイヌ" イデオロギーが生んだ。
    "アイヌ" イデオロギーのエネルギーは,怨念・復讐心である。
    社会主義イデオロギーは,これを「階級的ルサンチマン」というふうに合理化する。
    "アイヌ" ヘイトは,"アイヌ" イデオロギーがあからさまに発する怨念・復讐心── "シャモ"ヘイト──への反作用である。
    ヘイトは,<教養がない>の様である。
    一方,ヘイトは,人の系のダイナミクスの中に位置づく。
    ヘイトをやり合う者は,一定確率で現れる。