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高倉新一郎 (1939), p.143
ことに寛政十二 [1800] 年以後、幕府が北門警備の必要上蝦夷地を直轄し、各地に常備兵を駐屯させ、道路をつけ、旅宿を設け、馬を置き、駅逓の制を立てると、これらの小使・飯炊・馬率・人足・用状継立・渡船夫等の下級労働はおおむねアイヌに仰ぐこととなり、ますます海岸附近にアイヌを住居せしめる必要が生じた。
ために和人は、利をもって川上居住のアイヌを勧誘し、後には半強制をもって、労働の必要な地方にアイヌを集め、居住せしめた。
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註: |
文中「半強制をもって」については,
「強制」?
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引用文献
- 高倉新一郎 (1939) :「アイヌ部落の変遷」, 日本社会学会『社会学年報』, 1939
- 高倉新一郎『アイヌ研究』, 北海道大学生活協同組合, 1966., pp.129-162
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