|
高倉新一郎 (1937), p.230
特別にアイヌによって用いられた耕耘農具というものはなく、何でも、士を掘りもしくは鋤き得るものはすべて用いられた。
彼等の手製のものとしてシツタプと称する鹿の角または木の枝で造った鶴嘴、
内地人より手に入れたものではタシロと呼んでいた山刀、もしくは出刃庖丁、ヨッぺと呼ばれていた鎌、および極粗末な鍬などであった。
なお小間掻としてアレウエマタプリプ (Are we matapulip) と呼ぶものが用いられた。
|
|
- 引用文献
- 高倉新一郎 (1937) :「アイヌの農業」, 日本農業経済学会『農業経済研究』第9巻2号, 1937
- 高倉新一郎『アイヌ研究』, 北海道大学生活協同組合, 1966, pp.219-249
|