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耕起から収穫まで
作成: 2018-11-21
更新: 2019-01-22
村上島之允 (1809),「二 (耕作の部)」から引用:
雑草を刈る (ムンカル)
「
老人の夷あるは女の夷の業とする事なり。」
刈った雑草を焼く (ムンウフイ)
土をならす (トイラゝツカ)
種まき (ピチャリパ)
除草 (ムンカル)
穂切り (ウブシトイ)
穂切りの貝を手につける (テケヲツタセイコトク)
「
これに用ゆる貝は夷語にビバセイというふなり。‥‥
凡穂を切るにはみなこれを用ひて切る事なり。決して小刀やうの物,すべて刃物を用ゆる事はあらず。」
「
すべて是迄の事平易にして格別に艱難なるさまもなきやうに見ゆれども、殊に然るにあらず。
夷人の境よろづの器具等も心にまかせずして力を労する事も甚しく、また山野には晝の間蜉蝣 (ぶゆ) あるは蚊、虻などの類多くして手足をさし、疥癬のごとくになりて其辛苦をきはむる事いふばかりなし。」
引用文献
村上島之允 (1809) :『蝦夷生計図説』
高倉新一郎編『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』, 三一書房, 1969. pp.545-638.
函館市中央図書館デジタル資料館『蝦夷嶋図説 2』