Up 川舟 作成: 2018-11-21
更新: 2018-12-12


      菅江真澄 (1791), p.536
    ユウラツプといへる,いと大なる,深さはかりもしらぬ河へたにつきたり。
    秋は此水に鮭の多くのほりくとなん。
    はぎ(脛)いと高きアヰノひとり,さゝやかにうすき舟をトッパネチイップといひて,柳の一葉の散り浮きたるやうなるに棹さし寄て,獨のみのれとて,いくたひにもわたせり。 シャモなとの川長のさすとはふりもことに,さはかり廣き河の面に露も波たてす,魚なとの行こと(如)に,遠き岸邊に事なうつけぬ。



    川舟のタイプは,「イタシヤキチフ」。

     村上島之允 (1809),「五 (續造舟の部)」から引用: