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菅江真澄 (1791), p.536
ユウラツプといへる,いと大なる,深さはかりもしらぬ河へたにつきたり。
秋は此水に鮭の多くのほりくとなん。
はぎ(脛)いと高きアヰノひとり,さゝやかにうすき舟をトッパネチイップといひて,柳の一葉の散り浮きたるやうなるに棹さし寄て,獨リのみのれとて,いくたひにもわたせり。
シャモなとの川長のさすとはふりもことに,さはかり廣き河の面に露も波たてす,魚なとの行こと(如)に,遠き岸邊に事なうつけぬ。
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川舟のタイプは,「イタシヤキチフ」。
村上島之允 (1809),「五 (續造舟の部)」から引用:
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