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読売新聞 北海道版, 2020-02-22
五輪やウポポイ 重点配分
道予算案 一般会計2兆8201億円
道は21目、総額2兆8201億円の2020年度一般会計当初予算案を発表した。
知事選後に肉付けした19年度の予算に比べて1.4% 減となったが、借換債の減少を加味すると前年度並みを維持した。
東京五輪やウポポイ(民族共生象徴空間) などに手厚く配分した
一方、カジノを含む統合型リゾート(IR) の関連予算計上は見送った。
27日開会の道議会定例会に提出する。
巨大イベント・施設開設に力
五輪応援事業に 9500万円
道の新年度予算案は東京五輪のマラソン・競歩の札幌開催や、ウポポイ(白老町、4月24日オープン) など、巨大イベントや施設の開設を見据えた支出に重点が置かれた。
振興局の予算では、初のコンペ形式が導入された。
■ 東京五輪
五輪関連では、市町村と連携し、道内の子供たち220人をマラソンコース沿道の赤れんが庁舎前の応援に招く事業に9500万円を計上した。
本来の競技場だった東京都内からも子供たち30人を招く。
聖火リレーなど機運醸成の予算は 4億円 (前年度6850万円) に拡充した。
■ ウポポイ、縄文遺産
ウポポイは初年度の来場客100万人の目標達成に向け、道内プロスポーツチームのユニホームに施設のロゴを入れて客に配布するほか、各種媒体でPR映像を発信する事業などに 2億5464万円を計上した。
縄文遺跡群の世界文化遺産登録に向けた国際記念物遺跡会議 (イコモス) の現地審査に備え、専門家を招いたリハーサルといった関係事業費に7256万円を盛り込んだ。
■ 食と観光
欧米で人気の体験型観光 「アドベンチャートラベル」国際サミットの道内開催に向け、実際のコース作成に必要な旅費などに 3145万円。
道産酒米を使った道産日本酒のブランド力を高めるため、酒米の品種開発や生産技術を向上させる講習会などに 1925万円を確保し
た。
■ コンペ形式
今回の予算編成では、14振興局の事業を個別に評価し、予算を重点配分するコンペ形式を初めて採用した。
ウポポイのオープンを控えた胆振振興局の「道民を対象にしたアイヌ文化の体験イベント」(460万円) など、空知、後志、渡島、留萌の計5振興局の事業が評価され、計2100万円が上乗せされた。
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