Up 浦幌町議会質問・アイヌ衣装パフォーマンス (2011-06-17) 作成: 2020-01-14
更新: 2020-08-18


      十勝毎日新聞, 2011-06-18
    アイヌ民族衣装で議会質問
    17日の浦幌町議会
     17日の浦幌町議会で、差間正樹町議 (60)=道アイヌ協会浦幌支部長=が 民族衣装を着用して初の一般質問に臨み、町のアイヌ民族に対する認識をただした。 関係者によると、民族衣装で議員が質問するのは国会、道議会、地方議会を通じて初めて。
     差間氏は4月の町議選で初当選。アイヌ民族と和人の関わりを描いた小説「十勝平野」で 伊藤整文学賞を受賞した地元出身作家・故上西晴治氏は叔父に当たる。
     当選証書付与式後の議員会議で、民族衣装を着て質問に立ちたいとの意向を他の議員に伝えた。 議会側は2007年に「『先住民族の権利に関する国際連合宣言』に関する意見書」を 採択したことなどを踏まえ、アイヌ民族に直接関わる質問の時に限り着用を認めた。 議会規則などでは帽子などを規制しているが、議場、傍聴席とも例外とした。
     差間氏はこの日、切り伏せと刺しゅうを施した「カパラミプ」と呼ばれる種類の服と 「マタンプシ」(鉢巻き) 姿で登壇。 町政におけるアイヌ民族の位置付けや差別是正などについて質問。 水沢一広町長は「先住民族であるという認識のもと、アイヌ民族と文化が尊重される地域づくりを進める」と答弁した。