Up 「自粛」の金持ち 作成: 2020-04-11
更新: 2020-04-11


    「自粛」ができるのは,金持ちである。
    自治体によって,「自粛」の内容は違ってくる。

    「緊急事態宣言」の対象になった7都府県は,「休業補償」で対応が分かれることになる。
    休業補償ができる金持ちは,東京都である。
    翻って,特措法に「緊急事態であるから,国は東京都の金を使ってよい」の条目を入れておけば,状況はいまとは違ってきたことになる。

      読売新聞, 2020-04-11
    都,幅広く休業要請
    新型コロナ
    協力店に50万円
    きょうから
     新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、東京都の小池百合子知事は10日、記者会見を開き、遊興施設や運動施設、劇場、商業施設など幅広い業種に対し、11日から5月6日までの休業を要請すると表明した。 都内全域が対象となる。 都の措置を受け、神奈川県と埼玉県が、それぞれ同様の休業要請を行うことを表明したほか、大阪府は週明けにも判断するという。
     小池氏は会見で、「都民の命に関わる問題だ。都民に不便をかけるが、早期の感染拡大収束につながる」と理解を求めた。 都は、要請に応じた中小規模の事業者に対し「感染拡大防止協力金」として、単独の店舗の事業者に50万円、複数の店舗を持つ事業者に100万円を支給する。 対象事業者は10万を超え、総額は1000億円規模になる見込みだ。
     ‥‥

      読売新聞, 2020-04-11
    緊急事態宣言
    休業補償 神奈川県も
    6府県 対応分かれる
     緊急事態宣言の発令を受け、東京都が10目、休業を要請する業種や「協力金」の支払いを発表したことに対し、東京以外の6府県の対応は分かれた
     神奈川県では、東京都と同じ基準で休業を要請し、休業補償も行う方針。 黒岩祐治知事は10日の記者会見で「県民にとって何が大事かを最優先した。私の政治責任としてやっている」と述べた。
     埼玉県も東京都とほぼ同じ基準で、13日から5月6日まで休業を要請すると発表した。 これまで要請には慎重だったが、10日に東京都と国が合意したことで、環境が整ったと判断した。 大野元裕知事は、店舗などへの補償について「国がやるべきこと」と主張した。
     大阪府は休業要請を実施する場合に対象となる業種を公表。 東京都とほぼ同じ内容で、週明けにも対策本部会議を開いて、実施するかどうかを最終判断する。 協力金について、吉村洋文知事は「大阪と東京では財政が全然違う。独自の支援は難しい」として補償は行わない考えを示した。
     兵庫県の井戸敏三知事は、大阪が休業要請に踏み切った場合、「大阪とは人の交流も多く、基調を合わせることは検討しなければならない」と説明。 協力金については「県がゼロから全部補償するのは厳しい」と述べた。
     福岡県の小川洋知事は「外出自粛(要請)の効果と感染状況を踏まえたい」と述べ、13日にも休業を要請するかどうか判断する考えを明らかにした。 協力金の支払いについては、「財政が厳しい中で何ができるか考える」と語った。
     一方、千葉県の森田健作知事は報道陣に対し、「東京には東京の事情がある。千葉は財政面も含めて同じというわけにはいかない。(既存の措置の)効果を見て、スピード感を持って次の対応をしていきたい」と休業要請や協力金の支払いに否定的な考えを示した。