Up ひとは,目先の実利をとる 作成: 2020-02-26
更新: 2020-02-26


    ひとは,
      目先の確実な実利
      可能性としてこの先にある損失の回避
    の二つが秤にかけられるときは,前者をとる。
    ひとは,こうするようにできている。

    ひとは,特別な生物ではない。
    日々を生きるというふうに生きている。
    確率的に発生する災害に備えるということは,しない。
    実際に災害が起こるとき,備えをしていなかったことで命を落とす者が出てくる。
    しかし,生き残る者もいる。

    確率的に発生する災害に備えることは,生活をひどく不自由にすることである。
    ひとは,災害に備えるよりも,災害を被る者のうちに自分は入らない可能性が高いことの方に賭ける。

    • 卑近な例では,「自分は事故には遭わないだろう」と,今日もひとは車を運転して出かける。
    • 「新型コロナ」では,春節中国人訪日客数十万人に紛れてウィルスが入ってくることが分かっていても,「観光立国」の日本には,彼らを入国させないという選択肢は無い。( 時系列 : 要旨)


    ひとがこのように振る舞うのは,これが<自然>だからである。
    即ち,人の系の進化は,これを人の<自然>とすることになった。

    ひとの自然が招くことになったパンデミックは,「是非もなし」「系の新陳代謝の一つ」と達観して受け取るのみである。