Up | ひとは,目先の実利をとる | 作成: 2020-02-26 更新: 2020-02-26 |
可能性としてこの先にある損失の回避 ひとは,こうするようにできている。 ひとは,特別な生物ではない。 日々を生きるというふうに生きている。 確率的に発生する災害に備えるということは,しない。 実際に災害が起こるとき,備えをしていなかったことで命を落とす者が出てくる。 しかし,生き残る者もいる。 確率的に発生する災害に備えることは,生活をひどく不自由にすることである。 ひとは,災害に備えるよりも,災害を被る者のうちに自分は入らない可能性が高いことの方に賭ける。 ひとがこのように振る舞うのは,これが<自然>だからである。 即ち,人の系の進化は,これを人の<自然>とすることになった。 ひとの自然が招くことになったパンデミックは,「是非もなし」「系の新陳代謝の一つ」と達観して受け取るのみである。 |