巣外育雛の後半になると,親は子どもに対し,<給餌減らし>をパフォーマンスする。
そして段々と,<餌をせがんでくる子どもを無視し,さらには追い払う>になっていく。
そしてそのうち,子どもの姿が見かけなくなる。
巣外育雛が終了したということである。
──例年,8月半ばから終わりにかけてが,終了の時期である。
ハシボソガラスの子どもにとって,独り立ちはラクではない。
親から世話してもらうのがラクである。
そこで子どもは,幼いふりをする。
<幼い声>で鳴きわめき,親に餌をせがむ。
巣外育雛の最後まで,これをパフォーマンスする。
親が根負けして,餌をくれることがあるからだ。
子どもは親を騙そうとし,親は段々と「そうは問屋が卸さない」を強くしていく,というわけである。
2021-08-12
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