Up 幼いふり 作成: 2021-09-30
更新: 2021-09-30


    巣外育雛の後半になると,親は子どもに対し,<給餌減らし>をパフォーマンスする。
    そして段々と,<餌をせがんでくる子どもを無視し,さらには追い払う>になっていく。

    そしてそのうち,子どもの姿が見かけなくなる。
    巣外育雛が終了したということである。
    ──例年,8月半ばから終わりにかけてが,終了の時期である。


    ハシボソガラスの子どもにとって,独り立ちはラクではない。
    親から世話してもらうのがラクである。
    そこで子どもは,幼いふりをする。

    <幼い声>で鳴きわめき,親に餌をせがむ。
    巣外育雛の最後まで,これをパフォーマンスする。
    親が根負けして,餌をくれることがあるからだ。

    子どもは親を騙そうとし,親は段々と「そうは問屋が卸さない」を強くしていく,というわけである。


2021-08-12