Up | ブト──ボソの隣のカラス (ハシブトガラス) | 作成: 2019-03-06 更新: 2024-08-12 |
カラスは見分けが困難なので,頻繁に接しているうわけではない「隣のハシブトガラス」は,個体が変わってもわからないというものである。 隣のカラスは,繁殖期には自分のなわばりに籠もり,うち (ボソ のなわばり) の方には姿を現さない。 子どもが巣離れして巣外育雛の時期になると,うちの方に姿を現すようになる。 ──これはつぎの年の繁殖期開始前まで続く。 隣のカラスは,わたしがボソに供物をしているのを見ているので,わたしが塔に上がっているときは,そばにやって来て,供物をねだる甘えた鳴き声やしぐさをすることがある。 <人になつく>という傾向性は,ハシブトガラスの方が強いようである。 カラス研究の実験室で飼っているカラスも,おそらくハシブトガラスだろう。 ボソ の♂は,自分のなわばりでは,隣のハシブトより強い。 じゃまなときは,追い払う。 一方,ボソ のメスは,ハシブトが苦手である。 餌をとろうとしているところにハシブトがやって来そうになると,♂が一緒でも,独り逃げ出す。 |