|
桜井 (1987), p.56
中国の北部,西部では,古来,羊を主とする牧畜が主な生業であったが,近年その飼育頭数が無計画に増加する一方,遊牧民が一定の土地に定住する傾向が強まってきたため,‥‥‥ 居住地の周辺地域では,前述の開墾による草地の減少と相まって,放牧頭数の過密化が急速に進んでいる。
|
|
|
高見 (2014)
[黄土高原で森林がなくなった原因には] ヒツジ、ヤギなどの放牧もある。
被害が深刻なのは春先で、青いものがどこにもないため、前足で草の根本をかき出して食べている。
ヤギは急な岩場も登っていく。
林業関係者は「100人が植えた木を100頭のヤギが台無しにする」と話すが、実際はそれ以上かもしれない。
政府は懸命に規制しており、農家が放牧で得る収入も多くはないが、貧しい村ほどそこからの収入を無視できず、完全になくすことができない。
|
|
- 引用/参考文献
- 桜井義雄 (1987) :「中国における沙漠化の問題──その生態学的考察」, 信州大学環境科学論集, 第9号. 1987, pp.50-63
- 引用/参考Webサイト
|