Up 覚悟 作成: 2016-05-05
更新: 2016-05-05


    日本の国土は,「大自然災害」によってリセットされる宿命にある。

    わかりやすい例が,火山の大噴火である。
    大噴火では,火山灰が降り積もる。
    火山灰は,「がれき」とは違う。
    すなわち,これまでの地面をおもてに出すために取り除き,どこかに集積廃棄する,というものではない。
    火山灰は,それをこれからの地面にするというものである。
    火山灰が新しい地面になるためには,百年単位の時間を要する。
    そして,火山灰が新しい地面になるよりも,人のいまの生き方 (商品経済の極相) が終わる方が早い。

    「がれき」とて,東京の大地震の場合だと,片付けて「一日も早い復興」というふうにはならない。
    行き場が無いわけである。
    「がれき」は,それを新しく地面にするというものである。
    そして,「がれき」が新しい地面になるよりも,人のいまの生き方 (商品経済の極相) が終わる方が早い。

    自然災害も,「自然との共生」のうちである。
    「自然との共生」で起こることは,これを本望と定め覚悟しておくことが基本である。