Up | 生活への影響 : 要旨 | 作成: 2023-11-06 更新: 2023-11-06 |
そこで「今すぐにも起きるのでは?」となってくる。 富士山噴火は,南海トラフ地震や相模トラフ地震と関連させて論じるむきがある。 富士山の噴火は,水鉄砲をイメージするとよい。 マグマ溜まりが圧縮されると,マグマが狭い口から勢いよく飛び出す。 で,このときマグマを圧縮するものは何かというと,地殻変動。 即ち地震である。 これが,噴火と地震を結びつけるロジックになる。 地下からマグマがコンスタントに供給されているとすれば,富士山の噴火がずっと起こっていないことは,マグマが大量に溜まっていることを意味する。 よって,強い地震のひと突きがあれば,大噴火が起こる。 富士山噴火が首都東京に係わってくる形は,降灰である。 さて,これは東京にどう係わるか? 東京の降灰量は,2cm以下と見積もられている。 しかし降灰量は,火山灰を運ぶ風の向き・強さで,大きく変わる。 「2cm以下」は,「火山灰が東京に真っ直ぐ流れてくる場合」と受け取ることになる。 降灰だけが問題なら,「2cm以下」はまあまあどうってことない。 桜島噴火を隣にして生活する鹿児島を思えばよい。 降灰が東京にとってどうってことあるのは,首都直下地震で津波浸水が起こって間もなく,これが起こる場合である。 そのとき降灰は, 「手がつけられない」のだめ押しになる。 |