Up 災害への耐性 : 要旨 作成: 2016-04-22
更新: 2016-04-22


    経済的に豊かになるとは,独りでは何もできなくなるということである。

    経済的に豊かになることは,完璧に流通の中で生かされる存在になることである。
    したがって,流通が止まることは,息の根を止められることである。

    大災害は,流通を寸断する。
    被災地域が息の根を止めらるまで行かないのは,まだ寸断で済んでいるからである。
    実際,空を交通路にする手段がなければ,陸の孤島は真にサバイバルの地になる。

    現前の被災の絵は,個人が災害への耐性を全く持ち合わせていない絵である。
    経済的に豊かになるとは,被災の絵がこのようになるということである。
    この絵が被災の普遍的な絵ではないことは,比較文化が明らかにする。
    実際,「縄文人の被災」がこれとはずいぶん様相が異なるだろうことは,だれでも思うことである。