Up | 「ただの風邪」と見切った国との差 | 作成: 2020-08-18 更新: 2020-08-18 |
「ただの風邪」(「生活を壊してまで対策するような感染症ではない」) と早々に見切った中国がひとり勝ち──といった絵図である。 「ただの風邪」と見切った国は,ユーロ圏でもスウェーデンがある。 これの場合は:
「輸出の急減」──即ち,他の国の景気に連動してしまうというわけだ。 「自粛」を正義に掲げてきているメディアは,国民総人口に対する死者の割合の高さを以てスウェーデンを<バチあたりの国>にしようとしてきたが,ロックダウンをやった英国なんかは,この割合でもスウェーデンを上回り,さんざんの 日本政府も,しばらくは「ただの風邪」と見切って対応していた。 実際,「日本方式」を唱えていたわけである。 しかし,首相がブレてしまう。 4月16日に「緊急事態宣言」。 さらに,5月4日に「緊急事態宣言延長」を宣言。 こうして,欧米と同じになってしまった。 「前期比年率」はむしろ,成長度合の拡大表現──違いを大きく見せるための表現──と思えばよい。 即ち,「前期比」a(%) を式
(指数の4は,「年を4四半期 に区切る」の4。)
A = ((1+0.01)4 − 1) × 100 = (1.04060401 − 1) × 100 = 4.06
「前期比年率」は,前期比を4倍したものより少し大きい値になる。 「前期比年率」の数値は,風速の数値のように受け取るべきものである──風の速度は,向き・大きさが絶えず変化している。 風の強さの体感を数値化しようとするのが「風速」であるように,経済成長の強さのいまの体感を数値化しようとするのが「GDP前年比年率」である。 |