Up | 肉用牛繁殖経営は,飼料価格高騰で赤字経営に転落 | 作成: 2022-11-02 更新: 2022-11-02 |
農水省畜産局飼料課『飼料をめぐる情勢』(2022年10月) によると,飼料の自給率 (2021年度概算) は: 自給率の低さは,輸入原料価格が流通飼料価格に直接はね返る。 そして現在,輸入原料価格の高騰により流通飼料価格の高騰となっているわけである。 GD Freak!「配合飼料の価格の推移」から引用: この価格高騰で,肉用牛繁殖経営は赤字経営になる。 実際,農水省『令和2年 肉用牛生産費』によれば,
そしてこれの約 2/3 が流通飼料費,1/3 が牧草・放牧・採草費。 よって,生産コストの よって,生産コストがつぎのような割合で増える: 赤字経営をやっていくことは,肉用牛繁殖経営農家にはできないことである。 そして,状況が好転する兆しも見えない。 実際,いまの値上がりに対しては,「堅調に推移」という表現がなされている。 飼料の自給も,夢の話である。 農水省畜産局飼料課『飼料をめぐる情勢』(2022年10月) には,濃厚飼料自給率の目標が「令和3年の13% を令和12年には15%に」となっている。 とても話にならない。 |