Up | 「赤字財政」: 要旨 | 作成: 2021-12-20 更新: 2021-12-20 |
ここに,わかりやすい絵がある: |
この支出に対し,2021年度予算の税収は:
「社会補償給付費」はおよそ半分が年金だが,この年金分はどう考えたらよいか? ひとは年金が「年金積立金」の運用で賄われていると思っているが ‥‥‥ 年金の保険料収入と給付費は,つぎの関係になっている:
ここで問題は,国民年金の収支赤字:
= − 21兆9913億円 そこで,「この赤字は年金積立金の運用で埋められているのか?」の疑問になる。 「年金積立金」は,つぎのようになっている:
積立金の運用は,投資である。 その収益は,景気に大きく左右される:
国民年金を維持するためには,<年に平均22兆円の収益>を実現しなければならない。 これは,土台無理なことである。 国民年金給付は,国の予算を頼むことになる。 というわけで,「社会保障給付費」を見るだけで,財政が破格の赤字財政であり,そして構造的な赤字であることがわかる。 そして構造的な赤字ということは,「もう手の施しようのない赤字財政」ということである。 では,政府は超過支出をどうやって実現しているのか? 「金造り」で実現している。 個人が金造りをしたら犯罪だが,国は金造りをしてよい──というより,国の財政は金造りが中心である。 こんなやり方は,続けていけるのか? この先どうなるのか? わからない。 どうなるかは,日本が身を以て示してくれることになる。 ありがたく勉強すべし。 |