Up 米生産面積の推移 作成: 2024-09-14
更新: 2024-09-14


米の用途別生産面積の推移
農水省「最近の米をめぐる状況について」, 2024. p.8 から引用:
(単位:万ha)
年度 主食用米 備蓄米 加工用米 飼料用等 (飼料用)
2011 152.6 1.2 2.8 6.6 (3.4) 163.2
2012 152.4 1.5 3.3 6.8 (3.5) 164.0
2013 152.2 3.3 3.8 5.4 (2.2) 164.7
2014 147.4 4.5 4.9 7.1 (3.4) 163.9
2015 140.6 4.5 4.7 12.5 (8.0) 162.3
2016 138.1 4.0 5.1 13.9 (9.1) 161.1
2017 137.0 3.5 5.2 14.3 (9.2 160.0
2018 138.6 2.2 5.1 13.1 (8.0) 159
2019 137.9 3.3 4.7 12.4 (7.3) 158.3
2020 136.6 3.7 4.5 12.6 (7.1) 157.4
2021 130.3 3.6 4.8 17.5 (11.6) 156.2
2022 125.1 3.6 5.0 20.6 (14.2) 154.3
2023 124.2 3.5 4.9 20.4 (13.4) 153.0


主食米生産量 (=作付面積 x10a 当たり収量) の推移
同上 p.8 から引用:
(単位:万トン)
年度 生産量
2011 813
2012 821
2013 818
2014 788
2015 744
2016 750
2017 731
2018 733
2019 726
2020 723
2021 701
2022 670
2023 661


    2023年度の主食米の生産面積は,2011年度と比べて 28.4 万ha 減少:
      124.2 ー 152.6 = ー28.4
    他の用途米の方は,18.2 万ha 増加:
      (3.5 + 4.9 + 20.4) ー (1.2 + 2.8 + 6.6) = 28.8 - 10.6 = 18.2

    28.4 万ha 減少と 18.2 万ha 増加を合わせると,10.2 万ha の減少:
    これは:
      作付放棄面積 + 他の農作物作付面積 = 10.2 万ha

    他の用途米生産および他の農作物生産への転用は,農政としてつぎのことを行っているからである:
      《 田んぼを維持しつつ主食米生産を減らすために,
    他の用途の米および他の農産物の作付に,補助金を出す》


    他の農作物の作付は,つぎのように推移している:
同上 p.10 から引用:
(単位:万ha)
年度 大豆 飼料作物
そば
なたね
2017 9.8 9.0 10.2
2018 9.7 8.8 10.2
2019 9.7 8.6 10.2
2020 9.8 8.5 10.2
2021 10.2 8.5 10.2
2022 10.6 8.9 9.9
2023 10.5 8.8 8.5

    表が示すように,他の農作物生産への転用は,さほどではない。
    これは,つぎのことを意味する:
      「主食米作付面積の今後の減少は,作付放棄地の増加がこれの中身」
    実際,「米農家の高齢化」「中山間地域の消滅」と符合するわけである。