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パーソナル・メディアとしてのコンピュータの意義
教授/学習メディアの革新という題目は,いつの時代でも出せるようなものではありません。それを可能にする条件が揃っている/揃いつつあることが必要です。そして今日この題目を出すことができるのは,「マルチメディア」や「インターネット」に代表されるニューメディア・テクノロジーの進歩が環境としてあるからです。
メディア・テクノロジーの進化の一つの方向に,「メディアのパーソナル化」があります。
コンピュータのパーソナル化は,このような進化の内容の一つです。コンピュータの歴史は,性能の向上とパーソナル化の同時達成の歴史です。「パーソナル・コンピュータ」という言い方をしますが,これはメディアとしてのコンピュータについての一つの意義表現なのです。
パーソナル・コンピュータは,表現とコミュニケーションの最強のパーソナルメディアです。しかも,用途対して無限に開いています(この意味で,「汎用」メディアです。)
このようなメディアであるパーソナル・コンピュータを,教育に活用しない手はありません。実際,活用するとしないの間に大きな格差が生じるでしょう。
現に,このような認識のもとに,教育におけるパーソナルコンピュータの活用が,いろいろなところで,そして国家的プロジェクトの規模で,推進されているわけです。