Up 背景:大学の世俗化をよしとする風潮 作成: 2008-07-06
更新: 2008-07-06


    いまは,大学の世俗化をよしとすることが,トレンドである。

    大学は,つぎのようなものに一生懸命取り組んでいることを以て,評価される (「改革に一生懸命な大学」として) :

      教育内容を,実用的なもの・平易なものに変える
      産官学連携・地域連携
      一般公開講座・授業公開・出張授業
      ボランティア
      キャリアアドバイス,インターンシップ
      特任教授 (社会人講師)

    翻って,これまで本分・本務とされてきた教育・研究に専念することは,「象牙の塔」に籠もりそして「机上の学問」をやっているということになる。

     註 : 学術は,世俗に背を向けるように立つことで,自分の役を務めることになる。 ( 市場原理主義に対するカウンター・バランス)
    しかし,いまは,このことが理解される時代ではない。
    これが理解されるようになるには,少なくとも「改革」バブルがおさまるまで,しばらく待たねばならない。


    「デザイン」が学術の主題にされるようになったのには,この<学術の世俗化>に理由の一端がある。
    実際,学術における「デザイン」の主題化は,「デザイン専門学校が大学の中に進出」の格好になっている。