Up 無知による聖域破壊 作成: 2008-07-06
更新: 2008-07-06


    魔物を壺に封じる。
    封じた者は年とって亡くなり,封印された壺が残る。
    年月が経ち,その壺が発見される。
    発見者はその封印の意味を知らないので,開けてしまう。
    魔物が再び世に放たれる。

    魔物を抑える目的で,魔物と一線を画する場/装置を「聖域」としてつくる。
    つくった者は年とって亡くなり,「聖域」が継承される。
    年月が経ち,「聖域」の意味が不明になり,これを無用と見る者ばかりになる。 そして,これが壊される。
    魔物が自由に跳梁跋扈する世の中になる。


    「聖域」をつくり,保守・調整してきたものは,大きな知恵である。
    それは,だれか一人の知恵ではない。
    多くの人間が関わってきた歴史がある。

    しかし,ずっと後から来る者には,このことが見えない・わからない。
    ただの古臭いもの,迷信,利権の巣のように見える。
    これが世の中を悪くしている」と思う。
    そして,「改革」として,これの破壊に進む。