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「WWWベース教材作成」指南
作成: 2001-03-19
修正: 2001-10-30
学習は,疲れますし飽きます。
「魅力ある/学習しやすい/わかりやすい」教材の実現は,「
疲れさせない/飽きさせない
」教材の実現と表裏一体です。
ページのレイアウト
「ページスクロールなし」を基本的スタンスに
ページスクロールでテクストが延々と現れるようなのはダメです。
フレームの使用
「ページスクロールなし」を実現するとは,「一ページの内容量を小さくする」ということです。
しかし内容を細切れにすると,全体の構成がわからなくなります。
そこで,フレームの使用が必須となります。
フレームとしては,タイトル,メインメニュー,サブメニュー等を考えます。
いろいろなサイトを訪れて,良質なフレーム処理を研究してください。
本体のページの作成
「ページスクロールなし」を実現するために,コンパクトに仕上げる。
しかし同時に,完結性をもたせる
見やすさ/読みやすさを実現する。
「コンパクトに仕上げる」とは,ぎゅうぎゅうに詰め込むことではありません。
行あけ,リスト形式,表,イラストを多用して,見やすさ/読みやすさを実現してください。
印刷物でこれらが多用されないのは,単純に,コストと重量の問題からです。デジタルコンテンツでは,これらは問題になりません。デジタルのこのメリットを十分活かしてください。
初心者は,つぎのものを不必要に大きくしがちです:
イメージ素材
タイトルのスペース
文字サイズ
ウェブ学習のページの作成は,プレゼンテーションの表示画面作成とは違います!
本文の中にやたらとリンクボタンを埋め込むことは,しないように。
学習を中断させるボタンということになりますから,学習者にとっては煩わしいものになります。
学習者には,「参照が必要」のボタンなのか,「よかったら参照してください」のボタンなのか,わかりません。
このどちらなのかが伝わるように,リンクボタンのデザインないし配置をしてください。
問題は,一つ一つ処理
「1ページに複数の計算問題をのせ,そして1ページでそれらの解答をいちどにのせる」ということは,しないように。
これでは紙メディアと変わりません。デジタルのメリット(スペースがコストにならない)をぜんぜん活かしていないことになります。
全体構成(ハイパーテクストへの組み上げ)
全体構成は,主題の理論構成にではなく,学習の心理/傾向性に従う。
スパイラルに学習レベルを高める。
繰り返しや,パラフレーズ(言い換え,別形式で表現)も,授業では重要な要素。
ページ間リンクでは,教材のハイパーテクスト構造(木構造)を横断したり,斜めにとんだりするようなものをなるべく避ける。
ゲーム性
これには,好きずきの問題がありますので,下手なものはつくらないようにしてください。
キャラを登場させ,対話させる
よく見られる手法ですが,この手法が本当に機能しているかどうか,対話の中のことばが的確かどうか,しっかり精査してください。
「学習者にとってはただ煩わしいだけ」といったふうのものが,よく見受けられます。
「ホームページ・テクニック」の使用は慎重に
Java やスタイルシート,Flash を使ったページは,端末によってエラーを起こすことがあります。
対応していない端末もあります。
「端末」:コンピュータ・ハードウェア+OS+ブラウザ
文字化け
特殊文字(マル数字,ギリシャ数字,罫線等)の表示は,端末に依存します。端末によっては,文字化けを起こします。
したがって,特殊文字は,絶対使わないように。
背景色
ページの背景色は body タグで明示的に指定するようにして下さい。
<body> だけだとデフォルト(既定)の色が指定されたことになりますが,このデフォルト(既定)の色はブラウザによって違います。
Netscape ではグレー
IE では白