Up 活字離れがモンスターの生態 作成: 2008-03-01
更新: 2008-03-01


    「モンスター」とは,「子どものまんま」ということである。
    子どもから大人に変わる機会をもたなかった/もてなかった/もとうとしなかったために,子どものノンカテゴリカルな特性をそのまま保ってしまうことになった。

    「子どものまんま」の逆は「自分の殻を絶えず壊し外に拡がる」。
    翻って,「自分の殻を絶えず壊し外に拡がる」をしなければ,モンスターになる。


    ひとの生活空間は狭い。 この狭い空間に閉じこもっていながら,「自分の殻を絶えず壊し外に拡がる」なんてことができるのか?
    できるのである。 それが「読書」である。
    (「読書」の意義──古今東西に自分を拡げる)

    読書は,他の方法で代替できるか?
    できない。
    「大人」の要件に「思考できる」があるが,思考鍛錬のメディアは「本」である。
    よって,活字離れが生活スタイルになった時代には,「思考」を知らないモンスターが大発生する。