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「遠隔」から「オフサイト」へ

作成: 1997-02-26 修正: 1998-06-20

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「遠隔教育」と言うときの「遠隔(remote)」に対しては，さしあたりつぎの二つの意味が区別されます：


1. 「オフ･サイト(off-site)」:「ここではない（いつでも･どこからでも)」
   
2. 「遠距離(distant/tele)」:「遠く離れた」

しかし，情報通信ネットワークを基盤（インフラ）とする交通において，「遠距離」は「オフ・サイト」に吸収されます。すなわち，「遠隔」は「オフ・サイト」と同じことになります。

実際，高度情報通信環境では「距離」は環境の要素でなくなります。「ここではない近い」と「ここではない遠い」が，単に「ここではない」ということで，同じになります。「遠い」を言うことが無効になります。脱距離社会の到来です。

情報化は，情報環境の地域依存性を解消します。情報環境が主要な環境であるような仕事/学習に関しては，地域性がますます希薄になっていきます。都会も田舎も，中央も地方も，情報環境という意味では同じになります。