はじめに
「数学教育の困難」のうち最も根本的で深刻なものは,学習者における数学理解の困難が原因になっているものです。
数学理解の実現のために教育者ができることは,基本的に一つです。すなわち,教授/学習材をいじることです。
教授/学習材の改革の今日の方法は,「教授/学習材のマルチメディア化」です。
しかし,教授/学習材のマルチメディア化は,全体の道のりの半分です。これを学習者に送り届けることができてはじめて,それは教授/学習材になります。
そして今日,教授/学習材の流通の手段としてインターネット,とくにWWWがあります。
こうして,「数学教育の困難」を問題化することから,「WWWクラスの構築/運用」が実践課題として導き出されるわけです。