Up トップダウン 作成: 2006-12-27
更新: 2006-12-27


    学校教育の振り子現象は,学校教育論が深さを持てないことの結果である。 この意味で,学校教育の形がトップダウンで決められる体制も,学校教育の振り子現象の理由になる。

    実際,トップダウンは,経済で言えば「計画経済」であり,複雑系としての対象を無理矢理単純化する。
    また,現場を知らない者の主導になる。
    よって,学校教育の方針をつくる作業は,ことばの独り歩き──特に類型的なことばの使用──になりやすい。

    しかも,トップダウンは,ディレッタンティズムと癒着する。 ──トップ自身が (現場を知らない者として) そもそもディレッタントなので,この傾向が強まる。

    この結果,トップダウンは,たいてい,その時期に流行りの類型的な教育論に乗ったものになる。 これは,流行のバブルがはじけるところまで行く。 そしてはじけたところで,方向転換 (振り子の戻り) を自ら始める。