Up やらない理由をつくり出す (「いま」を合理化) 作成: 2007-06-17
更新: 2007-06-17


    「未熟」は,ひじょうに厄介な構造のものである。
    「未熟」の内容には,「未熟では困るという意識をもてない」がある。
    未熟では困るという意識をもてなければ,未熟を改める行動も起こらない。
    未熟は,構造的に安定している


    「未熟では困る」という意識をもてないとは,「いまでよい」のカラダになっているということ。
    「いまでよい」になっているので,他人から「いまのようではダメ」を言われると,カラダが抵抗する。

    実際,「いまでよい」は,自己愛と重なっている。
    他人から言われた「いまのようではダメ」を「あなたはダメ」と受け取る。そしてこれに抵抗する。


    カラダは,「いまのようではダメ」という働きかけに対して,「いま」の合理化で応ずる。
    それは,やらない理由をつくり出すということである。

    「やらない理由」は,だいたいつぎの3パターンに落ち着く:

      ダメを言うあなただって,ダメだ」 (相手を下に降ろす)
      わたしは正しい」 (居直り)
      みんな/多くが,わたしと同じ」 (多数派化)