Up 出席/レポートで代替,追試・再試 作成: 2006-11-01
更新: 2006-11-01


    国立大学法人化で大学が規則・体制の整備を進めている中,成績不良者の「救済」装置である「出席数を評価」「レポートで代替」「追試・再試」が規則の形で是認されている。 「厳格な成績評価」の骨抜きである。

      北海道教育大学の成績の評価方法
       及び履修登録単位数の上限並びに修学指導等に関する取扱要項
      』から:

      第3 ‥‥
      3 成績の評価方法は,小テスト及び定期試験,課題レポート,発表及び討論,提出作品,授業への参加態度,予習・復習等の自主的学修態度,出欠席の状況等多様な要素を組み合わせて行い,期末試験のみで評価を行う等偏重することのないように行うものとする。
      第4 試験は,定期試験,追試験,臨時試験及び再試験とし,次に掲げるとおり行う。
        (1) 定期試験は,各学期末に行う。
        (2) 追試験は,やむを得ない事由で定期試験を受けられなかった者に対して行い,定期試験終了後に実施するものとする。
        (3) 臨時試験は,授業担当教員が必要と認めるとき学期内に随時行う。
        (4) 再試験は,不合格の評価をした科目で再試験を認めた者に対して,次学期内に行う。
      2 前項第2号のやむを得ない事由は,次に掲げるとおりとする。
        (1) 負傷又は疾病
        (2) 進学,就職試験等進路に関わるもの
        (3) 父母,兄弟姉妹及び祖父母に関わる忌引き
        (4) その他前3号と同等と認められる事由


    日本の大学が「学生を落としたら後がめんどう」「落としたらかわいそう」から脱却できるには,まだしばらく時間がかかりそうだ。