Up 簡単に「できる・わかる」にはならない 作成: 2007-06-12
更新: 2007-06-12


    簡単に「できる・わかる」にはならない。
    できる・わかる」になるには,根気と時間を要する。
    できない・わからない」とは,
      根気よくそして時間をかけて「できる・わかる」へと自分を変えていく作業を怠っている
    ということに他ならない。

    学生はこのことを知らないので,「できない・わからない」を最初の出会いで決めてしまい,そしてそれをそのままにする。


    また,学生は,
      自分の「できない・わからない」は,自分ができる・わかる」へと変えていかねばならない
    ということを知らない。
    誰かが「できる・わかる」ようにしてくれるものだと思っている。

    自分を育てるのは自分自身。
    周りは,水や餌を与えるだけ。
    人が植物に水を与えるのは,植物が自らを育てるものだからだ。
    石には水を与えたない。自らを育てるものではないからだ。


    できる・わかる」になるためには根気と時間を要すること,そして自分を育てるのは自分自身であることを知っていれば,「できない・わからない」と付き合っていこうという気になる。

    しかし学生は,簡単に「できる・わかる」にはならないということを,教えられてこなかった。(「学習」の意味とか学習法というものを,これまで教えられてこなかった。)

    学生は「できない・わからない」をプロセスとして考えることをしない。
    よって,彼らは
      できない・わからないのだから,しようがない/まあいいか」
    にして,終わらせてしまう。

    したがって,,つぎがここでの結論になる:
      「学習」の意味と学習法の指導が,いまの教員養成課程が学生に対し最も重要視して行わねばならないこと。