地震はマグニチュード9.0であったが、福島第一原子力発電所は震源地まで約100km離れており、福島第一原子力発電所における地震動はそんなに大きくなかったが、時間が長かったことが問題であった。
繰り返し応力が大きかったため、低サイクル疲労のような形で配管が損傷を受けた可能性がある。
原発の設計では、せいぜい20秒程度の地震動の継続しか考えていないが、今回は大きな揺れが3分近く継続し、何百回もの繰り返し応力を受けた可能性がある。
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地震が3分も続き、15分後にマグニチュード7.7の余震が起き、1日の間に100回以上の余震があった。
配管が低サイクル疲労破壊しても不思議ではない。
原発は通常の運転状態に対してはかなり余裕をもって設計されているが、このような大きな地震動に対して十分な余裕をもって設計されている訳ではない。
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