Up 被曝 : 要旨 作成: 2024-08-18
更新: 2024-08-18


    福島第一原発事故は,原子炉格納容器内の放射性物質が,外に漏出/噴出することになった。
    さらにその放射性物質が,建屋の水素爆発で広範囲に飛び散ることになった。
    こうして「廃炉作業」は,被曝作業となる。

    被曝作業なので,放射線防護服 (放射性物質を体に付着させない・体内に取り込まないようにする服) を着る。
    そして被曝線量を許容範囲に収める制限時間が,作業できる時間。
    こういうわけで「廃炉作業」は,はかどらない。


    放射性物質は,風雨の力を借りて,時間経過とともに拡散する。 このことで,構内の放射線量は自ずと下がっていく。
    そして,放射性物質に汚染された瓦礫・作業干渉物の撤去と除染作業を進めていくことで,放射線量は下がっていく。

    こうして,一般服+防塵マスクが防護服に替わり,連続作業時間が延びる,というふうになる。
    しかし,原子炉建屋周辺の線量が高レベルであることは,変わっていない。

環境省「福島第一原子力発電所構内の労働環境改善について」から引用: