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大森 (1968), pp.21,22
当時美唄夾炭層の内,良質高品位の炭層は逐次採掘終了し,低品位炭層の稼行に移行していた。
即ち原炭カロリーの最も高い3番層,3番下層は昭和29年に採握を終了し,1番層は33年に,2番層は35年に,それぞれ終了していた。
其の後は5番層と幾春別 (羊歯帯) 1番層が主力炭層となっていた。
此の間に6番層を採掘したが,原炭カロリーが低かった上に歩溜も悪く,採掘を中止した。
尚この外4番上層が賦存していたが,薄層で採算上より稼行は困難であった。
上記美唄夾炭層の1,2,3番層,3番下屠は,原炭品位もよく炭層の賦存状況が比較的平穏であったが,当時稼行中の5番層は,大塊の松岩の賦存率が高く且つ炭層の膨縮も激しかった。
幾春別 (羊歯層) 1番層は山丈 90糎〜104糎の炭層のため,断層出現時はコールカッターの透截,コンベヤー設置等に困難を伴ない,採掘条件は不良であった。
而も此の南区域は断層の発達著しく,支保其の他に困難を来たし,稼行条件は逐年悪化して来ていた。
其の他芦別1, 2番層の採掘は昭和28年度終了し,夕張層の我蕗層は二坑時代に昭和28年度で採掘を終了していた。
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