坑外電車軌道
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川島 (1932), p.896
通洞口と選炭場とを連絡する複線電車軌道を,一の澤に沿ひ其南岸丘陵地に布設す、
延長1,350米,平均傾斜1/92なり、
之れが輸車路上家は亜鉛引鐵板葺複線にして、之れに断面積110平方粍の溝付電車線を架設し,軌條は22瓩を用ふ。
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通気
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川島 (1933), p.901
通洞坑口と各斜坑口との高低差は230米以上なるを以て,此の高低差を利用する、
自然通氣法によるときは動力を要せず、最も経濟的方法なりと錐も,春秋二回氣候変換季に於て通氣不良に陥り作業に支障を來す虞あるを以て,各斜坑口に適當の主要扇風機を据付け,通洞を入氣としつ常時通氣を行ふものとす、
然る時は対偶式通氣として最も理想的なり。
又局部には可搬式小型扇風機を使用す。
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黒田 (1936), pp.523
通気は第3坑では炭層が浅い所にあって爆発瓦斯は少しもたく、各坑道は露頭に貫通して居るので,自然通風であるが、第2坑、第1坑、第4坑の各坑には夫々 1,500 m3 60 HP, 3,000 m3 120 HP, 3,000m3 120 HP の主要扇風機を常時運転して,各斜坑本卸及通洞坑口が入気である。
掘進箇所の通気は風管通気又は局部扇風機を使用して居る。
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排水
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川島 (1933), p.901
坑内の湧水は総て斜坑より主要運搬坑道に流下せしめ,通洞を経て坑外に流出せしむるも,自然排水法に依るを以て全く排水設備を要せざるなり。
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