Up | 「自粛警察」 | 作成: 2020-05-10 更新: 2020-05-10 |
「自粛警察」は,テロである。 これを「義憤テロ」と修飾する必要はない。 テロはすべて,義憤テロだからである。 「自粛警察」は,「悪意はなく過剰な防衛本能が問題行動に」ではない。 彼らは,<自粛していない者>が心底憎いのである。 「自粛警察」は,どす黒い憎しみを抱える者である。 彼らが<自粛していない者>を憎むとき,ウィルスは関係ない。 彼らは,<自粛していない者>を本当にやっつけることができるなら,ウィルス感染の怖れがある戦地にも突っ込んで行く。 イスラム国のテロリストを見よ。 彼らは自分の存在を守るために,自分の命を捨てるのである。 この矛盾はなんだ? それは,自分の命を捨てることが,自分の抱える憎しみの解決だからである。 彼らの心の闇は深いのである。 「自粛警察」の<自粛していない者>に対する憎悪は,「非国民」に対する憎悪である。 <自粛していない者>は非国民だから,憎いのである。 「非国民」は,戦争がつくる。 「一丸」のスローガンは,一定割合の者を「非国民」にするのである。 「個の多様性」の含蓄として,こうなる。 戦争は,きまって「馬鹿な戦争をしたものだ」で終わるものである。 馬鹿な戦争をするのは,アタマがわるいからである。 ( しかと自覚すべし,人はアタマがわるいのである。) 「自粛管制」は,このアタマのわるさが始めた戦争である。 「自粛警察」は,「過剰な防衛本能」ではない。 戦時体制に特有の,「非国民を憎む狂気」である。 よくよく吟味すべし。 |