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読売新聞, 2020-08-07
「重症者 大幅に抑制」
首相,緊急事態に否定的
安倍首相は6日、広島市での記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況について複数のデータを挙げ、「4月の緊急事態宣言の時の状況とは大きく異なる」と強調した。
感染者の増加を巡る国民の不安や政府対応への不満を和らげる狙いがあるとみられる。
現状について首相は、新規感染者数は4月の緊急事態宣言時より多いものの、死者数は460人(5月)から37人(7月)に、重症者数は4月末の328人から104人に減り、「大幅に抑えられている」と指摘した。
医療提供体制についても、2500床以上の重症者向け病床を確保できていると説明。
「東京都では入院期聞が平均3週間だったものが1週間程度まで短縮した」とも明らかにし、地方自治体と連携しながら医療を守っていく姿勢を強調した。
また、感染者数が増加している背景として、PCR検査能力が1日5万件まで向上し、無症状の濃厚接触者にも検査が拡充されたことを挙げ、「直ちに緊急事態宣言を出すような状況ではない」と述べた。
憂休み中の帰省について、首相は自粛を求めず、「3密を避け、大人数の会食を控えるなど、高齢者などへの感染につながらないように十分な注意をお願いしたい」と呼びかけた。
観光支援策「Go Toトラベル」事業については、「ウィズコロナ時代の安全で安心な旅のスタイルを普及、定着させたい」と語り、理解を求めた。
首相の記者会見は通常国会閉会後の6月18日以来、約50日ぶり。
首相は約15分の記者会見のうち約8分を新型コロナに費やした。
司会が記者会見の終了を告げた後に記者から追加の質問が出されると、首相は「感染症について割と時間を取って話した。
節目節目で記者会見をさせてもらいたい」とし、「日々、西村経済再生相、菅官房長官からも話をしている」とも述べ、記者会見場を後にした。
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用意したものを言うだけで,用意したものを以て戦うという気持ちは無い。
そして,「日々、西村経済再生相、菅官房長官からも話をしている」と言って,逃げる。
その西村経済再生相,菅官房長官はどうなのかといえば,
西村経済再生相は,知事の側に寄り添った物言いをしてきている。
菅官房長官は,話はしない。「真意を推してしてくれ」調の無愛想な短い物言いが,彼のスタイルである。
雇用崩壊・財政崩壊を本気でなんとかしようとするなら,政府は知事・マスコミの「感染拡大」キャンペーンと真っ向から対決せねばならなくなる。
そのことがよくわかっていないのか,あるいは対決の仕方がわかっていないのか。
対決は,いろいろなことをグチャグチャ言うのはだめである。
素人は,自分が言っただけ相手が聞いたと思う。
実際は,相手は言われたことの十分の一も聞いていない。
対決は,肝心な一点だけを突き付ける──論点を拡げない──というのが仕方である。
知事・マスコミは「感染拡大」しか言っておらず,「感染拡大」を理由にして「自粛」を訴えている。
したがって,これとの対決は,つぎのことを言うだけである:
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感染者数の増加は,PCR検査能力が1日5万件まで向上し,無症状の濃厚接触者にも検査が拡充されたことによる。──感染拡大ではない!」
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