Up 学校現場の「消毒・マスク」狂躁を鎮める 作成: 2020-08-07
更新: 2020-08-07


      YAHOO! Japan ニュース, 2020-07-05(AERA 2020年7月6日号から)
    エアドッジボールにノータッチ鬼ごっこ
    消毒に授業準備の時間奪われ…教育現場の疑問
     ‥‥
     学校再開後、職員は消毒作業に追われる。階段の手すり、窓、床、ノブ、机、フック、椅子、ロッカーの棚、理科で使う虫眼鏡、体育でのボール、鉄棒、雲梯(うんてい)、一輪車、図書館の本……。
    「本当にどこまで必要なんでしょうか」
    都内の小学校の女性教師(30)は疑問を呈する。
    自身も授業が終わると同時に、消毒スプレーを手に1時間かけて教室中を拭いて回る。
    毎回きちんと消毒したかチェックリストの記入・提出も求められる。
    感染防止の分厚いマニュアルは日々更新され、項目が加わっていく。
    「児童の汗でぬれたマスクは直接ごみ箱に入れずポリ袋に入れてからとか、使ったティッシュはふたつきバケツに教員が手袋をして入れろ、給食は最初に全部つぎ分け、おかわり禁止とか、細かくなる一方です」
     ‥‥


    学校は,教員が<正義>を競うところになる。
    この競争は,奇態な<正義>をつくる。
    そして教員の重い負担となる。
    自分で自分の首を絞めるというわけである。

    この螺旋は,学校現場の中からは止められない。
    文科省が止めてやらねばならない。

    この度文科省は,「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」2020.8.6 Ver.3 の中で,「消毒」と「マスク」の過剰をつぎのように制した:  
       p.23
    清掃・消毒
     消毒は、感染源であるウイルスを死滅させ、減少させる効果はありますが、学校生活の中で消毒によりウイルスをすべて死滅させることは困難です。 このため、一時的な消毒の効果を期待するよりも、清掃により清潔な空間を保ち、健康的な生活により児童生徒等の免疫力を高め、手洗いを徹底することの方が重要です。
     ‥‥
     学校の設置者及び学校長は、消毒によりウイルスをすべて死滅させることは困難であることを踏まえ、手洗い・咳エチケット及び免疫力の向上という基本的な感染症対策を重視し、‥‥ 過度な消毒とならないよう、十分な配慮が必要です

       p.32
    マスクの着用について
    1)十分な身体的距離が確保できる場合は、マスクの着用は必要ありません。
    2)気温・湿度や暑さ指数(WBGT)が高い日には、熱中症などの健康被害が発生するおそれがあるため、マスクを外してください。
     ‥‥
     ※ マスクの取り外しについては、活動の態様や児童生徒等の様子なども踏まえ、現場で臨機応変に対応することが重要です。
     ※ 児童生徒‥‥自身の判断でも適切に対応できるように指導します。
     ‥‥
    3)体育の授業においては、マスクの着用は必要ありません。


    「消毒」については,このような行為は無用だと言っている。
    「マスク」については,「つけたりつけなかったりのマスクの意味は?」の疑問を引き出す書きぶりになっており,そしてこの疑問には答えられないわけであるから,結局,マスクは無用だと言っていることになる。