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NHK NewsWeb, 2020-11-26
日銀 総資産額 過去最高690兆円 GDPの1.2倍に
国債やETFが増加
日銀の資産が一段と膨張しています。新型コロナウイルスの感染拡大で追加の金融緩和に踏み切り、国債やETF=上場投資信託などの買い入れを増やしたことなどから、ことし9月末時点の総資産の額は690兆円と、過去最高を更新しました。
日銀が26日に発表した、ことし4月から9月までの中間決算によりますと、9月末時点の総資産の額は、合わせて690兆269億円で、去年の同じ時期より120兆円余り、率にして21%増えました。
昨年度の日本のGDP=国内総生産のおよそ1.2倍に上り、上半期としては13期連続で過去最高を更新しました。
資産のうち、最も多いのが国債で、大規模な金融緩和策を背景に、去年の同じ時期より10%増えて529兆9563億円でした。
また、新型コロナウイルスの感染拡大による景気の悪化を食い止めるため、企業の資金繰り支援策を含めた追加の金融緩和に踏み切ったことで、
▽貸出金が104兆8956億円と、2.2倍に増加し、
▽ETF=上場投資信託は34兆1861億円と、24%増えました。
一方、最終的な利益にあたる利益剰余金は、ETFの運用益が増えたことなどから、去年の同じ時期より73億円増えて9288億円でした。
日銀は、新型コロナウイルスが経済に与える影響を注視し、必要があれば、ちゅうちょなく追加の金融緩和に踏み切るとしていますが、目標とする2%の物価上昇率の達成に向けた道筋が見通せない中、資産が一段と膨張する状況が続いています。
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個人に対する手当は,日銀が金を造り,「国債引き受け」の形でその金を国に渡し,国が「財政出動」の形で個人に給付する。
企業に対する手当は,日銀が金を造り,その金を企業に貸し出したり,株を買って株価の下支えをする。
こうして,「ウィズ・コロナ」下では,日銀の金発行が増大し,日銀の資産が増大することになる。
「金を貸し出す」は,債務を買うということであり,国債や株を買うのと同じである。
そして,「金を造って債務を買う」は,「銀行」のそもそもの意味である。
銀行とは,《金を造って債務を買い,債務者から利息をとってこれを自分の利益とする》の商いのことである。
この金造りを経済学は「信用創造」と呼んでいるが,"money creation" の訳語である。
──本論考は,原義通り「金造り」のことばを用いている。
金は,無から造られる。
今日では,このことがよくわかる。
今日の金造りは,コンピュータのキーボードを叩く作業である。
金は,キー・ストロークである。
日銀 (中央銀行) 発行の通貨が,市中の通貨すべてだと思ってはならない。
キー・ストローク・マネーは,すべての銀行から流れ出てくる。
金は,幻想である。
日銀の資産「690兆円」──造った金と交換したもの──も,幻想である。
「690兆円」を聞かされて驚かないのは,ただのことばだからである。
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