マスコミが,「感染力が強まった新型コロナ変異株が出現」を報道する。
ひとは,今年3月頃の新型コロナ騒ぎの時の自分にリセットされる。
「空港で水際対策」が唱えられ,TVからは感染防護服姿で早速対応している映像が流される。
情報発振元のイギリスは,ドーバー海峡の往来がフランスによって止められ,その他の国からも出入国を制限されることになった。
この事態を招いたのは,イギリスのボリス首相。
ある研究機関からの「これまでの株より感染力が70%強い」のことばをそのまま頂戴し,これを発表した。
発言の意図は,政府批判をかわすため──統制を「しかたがない」と思わせる,感染が収まらないことを「しかたがない」と思わせる,ワクチンに効果がなかったときに「しかたがない」と思わせる,等々──ということだろうが,この発言により他の国から出入国制限を引き出してしまうことになったわけである
この変異株は,いまに始まったことではない。
そして,ヨーロッパの他の国にも感染ケースがある。
出入国制限なんかいまからやってもしようがない。
ドーバー海峡渡りのトラックの立ち往生に困った英仏両国は,「トラック運転手に陽性検査をして陰性だったら通す」をやることにした。
いつもの猿芝居である。
すなわち,「潜伏期間」とか「検査の精度」のことは知らぬふりをして演ずる芝居である。
しかし何事にも功用は見てやるべきである。
この騒動には, 「ワクチン」信仰/洗脳に冷や水を浴びせるという功用がある。
ひとはインフルエンザの「変異はふつうのこと」「ワクチンを打っても罹るときは罹る」を思い起こすべし。
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読売新聞, 2020-12-22
コロナ変異種 欧州厳戒
英からの入国制限
英国で流行している新型コロナウイルスの変異種が、オランダ、デンマーク、オーストラリアでも確認された。
英BBCが20日、世界保健機関(WHO)の関係者の話として報じた。
変異種はこれまでより感染力が強く、今後、さらに世界的に広がることが懸念される。
BBCやロイター通信によると、英国の変異種は圏内で9月に確認され、ロンドンでは12月半ばには感染の6割以上が変異種だった。
これまでと致死性や、重症を引き起こす度合いに遣いはみられないという。
現時点で、ワクチンが効かなくなることを示す根拠もないとしている。
フランス政府は20日、マクロン大統領らがオンラインで会議を聞き、英国からの入国制限措置を決めた。
21日から、英国からの陸、海、空路による渡航を2日間停止する。
英国も貿易の玄関口・南東部ドーパー港からのカーフェリーの出航を原則中止し、貨物トラックも仏側に渡れなくなった。
英仏間の物流は、自由貿易協定を巡る英国と欧州連合(EU)の交渉決裂に備えた備蓄の増加などでトラックの通行が増えているため、英仏両側で混乱が広がる可能性がある。
ドイツなどの欧州各国やイランなども、英国からの航空便の入国を原則停止した。
加藤官房長官は21日の記者会見で、「我が国で同様の変異したウイルスは確認されていない」と明らかにしたうえ、「諸外国の感染状況を注視しながら感染防止に努めていく」と語った。
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同上
コロナ変異種 英、物流・交通混乱
ドーバー海峡 往来「停止」
新型コロナウイルス変異種の感染拡大の影響で、英国と欧州大陸の物流の大動脈であるドーパー海峡の往来が21日からほぼ止まり、英国では生鮮品などの安定供給への懸念が広がっている。
ジョンソン英首相は「国家緊急治安特別閣議(コブラ)」を開き、変異種の感染対策や、暮らしと経済活動を守るための措置について協議する。
1日1万台
英紙フィナンシャル・タイムズによると、英国と欧州連合(EU)の貿易の約半分は英南部ドーパーとフランス北部カレーの間のドーパー海峡を渡る。
貨物トラックはフェリーのほか、貨車に載せて海底トンネルを通る鉄道でも運ばれている。
仏政府が21日、英国からの渡航を48時間停止したことを受け、英国に渡ったトラック運転手はフランスヘ戻れなくなった。
このため仏側の運転手が英国に渡ることを拒否し、英国の物資供給が滞る懸念が高まった。
1日に約1万台のトラックが行き来するドーバー港は、21〜22日にフランスヘフェリーで渡るトラックの受け入れを停止した。
運転手が貨物に同行しないコンテナは引き続き輸送できる。
海底トンネルを通りトラックを運ぶ貨車の運行も停止となる。
海底トンネルを通る高速旅客鉄道「ユーロスター」は21〜22日、ロンドン発パリ行きの便を停止する。
クリスマス前に
英国ではクリスマスを前に食料品などのフランスからの輸送が急増していた。
また英国のEU離脱の「移行期間」が今月末で終わることを見越した企業の在庫の積み増しで、すでに国境の港は混雑していた。
英道路運送協会(RHA)幹部のロッド・マッケンジー氏はツイッターへの投稿で「クリスマスの週の供給網にとって大きな打撃だ。既に悪化していた状況がさらに深刻になる」と述べ、危機感を示した。
特に懸念されるのは、消費期限が短い果物や野菜などの生鮮食品の供給だ。
英スーパーマーケット大手テスコ幹部は、英紙タイムズに対し「フランスの入国停止が必時間を超えれば供給網に深刻な影響を与える。さらにEU離脱の移行期間終了が先行きを不透明にしている」と述べた。
英国のグラント・シャップス運輸相は21日、英民放スカイ・ニュースに対し、トラックの往来を遮断する仏側の対応には「驚いた」と語り、仏側に物流を止めないよう働きかけていると明らかにした。
英国で接種が行われている新型コロナウイルスのワクチンのベルギーからの輸送には影響しないとの見解を示した。
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読売新聞, 2020-12-23
コロナ変異 各国対策
英から入国 40か国制限
物流混乱 郵便もストップ
英国で感染力がより強いとされる新型コロナウイルスの変異種が流行しているのを受け、フランスやドイツ、イタリアなど欧州諸国のほか、インドやサウジアラビア、カナダなど計40か国以上が22日までに、英国からの入国を制限した。
英BBCなどが報じた。
英BBCはフランス政府当局者の話として、仏政府が変異種の流入防止策として21日から48時間の期限付きで実施している英国からの入国停止措置について、代替措置を発表する見通しだと伝えた。
入国停止は23日午前0時(日本時間23日午前8時)が期限だ。
仏政府は欧州連合(EU)の方針に基づき、延長の是非などを決めるとしている。
EUは22日午前(同22日夜)現在、指針を決めていない。
仏政府の入国停止措置で英仏海峡を通る貨物輸送は混乱している。
トラック運転手らがフランスに戻れなくなることを懸念し、英国に向かうのを拒んでいるためだ。
英国では生鮮食品などの安定供給への不安が広がっている。
英国からEU諸国向けの郵便サービスも一時的に止まっている。
南アでも変異種 欧州航空便停止
南アフリカでも新型コロナウイルスの変異種が確認され、ドイツやスイス、オランダなど欧州各国が南アとの航空便を相次いで停止している。
英国で確認された変異種と同様、従来のウイルスより感染力が強いとみられている。
世界保健機関(WHO)は21日の記者会見で、南アの変異種は英国で確認されたものとは異なるものだと説明した。
海外短期出張者待機免除停止も 官房長官
加藤官房長官は22日の記者会見で、新型コロナウイルス変異種が英国などで流行していることを受け、水際対策の強化を検討していることを明らかにした。
加藤氏は、海外に短期出張する日本人らを対象に帰国後の14日間待機を免除している措置について、「一時停止を含む必要な措置を早急に検討する」と述べた。
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読売新聞, 2020-12-24
コロナ変異種 英仏の物流 再開
制限一部緩和 軍動員、運転手を検査
英国で新型コロナウイルスの変異種が流行していることを受け、英国からの入国停止措置を実施していたフランス政府は23日午前0時以降、陰性証明書を持っている国際物流に従事する人らの入国を認め、制限を一部緩和した。
仏メディアによると、英国の貿易拠点ドーバー港では23日早朝に通行が再開され、トラックが船で少しずつ仏側ヘ渡り始めた。
英政府は軍を動員し、約30分で結果が判明するウイルス検査をトラックの運転手に行うとしている。
仏政府は21日午前0時か48必時間の期限付きで、英国からの入国停止措置を実施。これにより、英仏海峡を通る人や貨物の輸送が止まり、混乱が生じていた。
仏政府は22日、入国停止の一部緩和を発表し、フランス国民や航空機の乗組員らも入国可能とした。
来月6日までの措置で、72時間以内の陰性証明書が必要となる。
これに先立ち、欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は、英国との間やEU域内でトラック輸送、鉄道、航空機の運航を止めないよう呼びかけていた。
英BBCなどによると、ドーバー港のある英南東部ケント州では、2日時点でトラック約3000台が駐車場や道路で身動きができなくなり、運転手は車中泊を強いられていた。
車庫などで待機していたトラックを合わせると数倍の台数が足止めになっていたとみられている。
全ての車両がフランス側に渡るには数日かかる見通しだ。
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