Up 大阪府知事御乱心 作成: 2021--04-20
更新: 2021--04-20


    生き物は,トラブルに遭うとパニック行動をする。
    パニック行動の内容は,<逃避>である。
    トラブルに対しパニック行動で応ずるのは,これが適応行動になるからである。

    人間も生き物であるから,トラブルに対してはパニック行動で応ずる。
    しかし人間の場合難儀なのは,システムにがんじがらめにとらわれる生き方を択んでいるために,<逃避>が成立しない。

    この人間のパニック行動は,「藳をもつかむ」になる。
    「藳」をソルーションと思うようになるのである。


    システムを管理・運用する者は,システムトラブルを当たり前としてこれに対する者である。
    プロがトラブルに際すると,「トラブルフィックス」を論理的に立てる。

    一方アマチュアがトラブルに際すると,パニックになり,すがる先をただただ求めて結局「藳」をつかむことになる。
    <論理的に考える>ということに,あたまが行かない。
    そして,システムをさらに壊すことをやってしまう。


    いまの大阪府は,アマチュアにシステム管理・運用を任せている会社のようなものである。
    大阪府知事は,すっかりパニック状態で,「新規陽性者数」の意味・論理を考えることができない。
    「街全体を止めるぐらいのことをやらなければならない」と言うとき,「街全体を止める」と「新規陽性者数」の関係についてはまったくの思考停止 (「白痴」) である。



      読売新聞, 2021-04-20
    大阪に緊急事態 週内判断
    政府 東京も要請なら検討
     政府は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く大阪府から緊急事態宣言の要請が行われた場合、発令に向けて具体的な調整に入る方針だ。 大阪府は20日に要請を正式決定する予定で、菅首相は週内に最終判断する。 東京都への宣言発令についても感染状況などを踏まえて検討する考えだ。
     菅首相は19日、大阪府の感染状況について、首相官邸で記者団に「極めて危機感を持って対応している」と述べ、宣言発令は「大阪府と相談する」と語った。
     西村経済再生相は19日の衆院決算行政監視委員会で、「命を守るため、必要とあれば、緊急事態宣言も躊躇すべきではない」と強調した。 加藤官房長官は記者会見で、大阪府に加え東京都も宣言の要請を検討していることについて、「もし(要請が)出されれば、速やかな検討を行っていく必要がある」と述べた。
     大阪府内では、5日から緊急事態宣言に準じた対策が可能となる「まん延防止等重点措置」が適用され、大阪市の飲食店への営業時 間の短縮要請が強化されるなどした。 ただ、感染力の強い変異ウイルスの影響もあり、新規感染者は今月13日から6日連続で1000人超を記録した。 19日には、重症患者が過去最多の302人となり、確保病床(254床)の実質的な使用率は119%に上っている。
     吉村洋文知事は緊急事態宣言の発令を受け、百貨店やテーマパークなどに加え、広く飲食店全般も休業要請の対象とする考えだ。 吉村氏は「重点措置では、感染拡大を抑える力は不十分だと判断した。街全体を止めるぐらいのことをやらなければならない」と記者団に述べた。
     一方、東京都は感染状況によっては週内にも緊急事態宣言の要請を行う方向だ。
     都内では、今月1日から19日連続で新規感染者が前週の同じ曜日を上回っている。 19日までの1週間の平均新規感染者数は600.6人と、2月6日(601.3人)以来、2か月半ぶりに600人を超えた。 小池百合子知事は19日、「東京都としてなすべきことを一つずつ確認しながら、どこを強化していくか点検している」と記者団に語った。