東京オリンピックの企業スポンサーに,酒類メーカーがいる。
このスポンサーとは,オリンピック会場での酒類販売を契約している。
新型コロナ対策として酒類の販売・提供を自粛させている政府は,オリンピック会場での酒類販売を許せばマスコミや野党から猛然と叩かれることを知っている。
そこで,「オリンピック会場での酒類販売を前向きに検討」をパフォーマンスして契約破棄の形をつくらないようにしつつ,反対の大合唱を誘導して,相手企業の「やむなし」を引き出す,という策に出る。
この戦術に,マスコミや野党はまんまと乗ってくれる。
NHK は,それ行けとばかり,「ふざけるな」の声を取りに市中に出る。
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NHK News Web, 2021-06-22 18時17分
東京五輪会場での酒類の販売や提供を検討 大会組織委
観客を入れて開催することが決まった東京オリンピック会場での酒類の提供について、大会組織委員会は、新型コロナウイルスの感染対策や地域のルールを考慮しながら販売や提供ができるよう検討しています。‥‥
組織委員会の橋本会長は21日の記者会見で「大声の抑止や安全な誘導の実現の観点、それに現在の一般的ルールを鑑みて検討中だ」と述べ、観客に対する会場での酒類の販売や提供を検討していることを明らかにしました。
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飲食店「感染対策より五輪のほうが優先順位が上なのか」
東京オリンピック会場での酒類の販売や提供について大会組織委員会が新型コロナウイルスの感染対策や地域のルールを考慮しながら検討していることについて、都内の飲食店からは疑問の声も上がっています。
東京 新橋の焼き鳥店「山しな」は、緊急事態宣言が出ていた20日まで都の要請に応じて午後8時までの時短営業を続け、酒の提供も取りやめてきました。
この間、客に酒の提供がないことを告げると店に入らずに帰ってしまうことも多かったということです。
この店は21日からも、都の新たな要請どおり、営業時間を午後8時までに短縮し、酒類の販売も1グループ2人以内で90分までに限定して営業しています。
今月の店の売り上げは感染拡大前の2割ほどに落ち込んでいるということで、店主の山科昌彦さんは、東京オリンピックで酒類の販売や提供ができるよう検討する話が出ていることを「信じられない」といいます。
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もちろん,政府与党のアリバイもしっかりつくっておく:
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同上
自民 二階幹事長「アルコール禁止くらいは考えておく必要」
自民党の二階幹事長は、記者会見で「誰が考えても『なるほど』と思うような結論を見いだしていくことが大事だ。私個人の考えを聞かれれば、こういう事態だから、都民の皆さんにも注意を喚起するという意味で、アルコール禁止くらいは考えておく必要がある」と述べました。
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こうしてスポンサー企業からの「契約を守れ」は無いことになり,つぎのように進むわけである:
NHK News Web, 2021-06-22 22時49分
「東京五輪会場での酒類の販売や提供 一転して見送る方向で調整」
大衆は,この収束に満足する。
<考える>が無いからである。
大衆の頭にあるのは,つぎの二つ:
正しさは「専門家」・マスコミにある
公平・一律が正義
<考える>があると,どうなるか。
つぎのようになる:
「酒類の販売・提供をやる格好の口実ができた──これに一気に続け!」
実際,経済をどうにかしなければならない政府は,感染騒ぎの馬鹿らしさがとっくに分かっている。
しかし政府は,「専門家」に抗えない。
自分は抗えないので,「大衆が専門家に反逆してくれたらなあ」と思っているのである。
麻生太郎が,マスクをずりおろして鼻のところをスカスカさせているよ。
(枝野幸男とくらべてごらん)
それは,彼一流の反逆精神がさせているパフォーマンス。
このメッセージをちゃんと読んでやらないとね^^
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