Up | 「感染急拡大」の正体 | 作成: 2021-08-07 更新: 2021-08-07 |
この場合,彼らはつぎの<陽性検査をして陽性になった者の数>の推移グラフを用いる: ところが,「1日あたり死亡数」の推移 (10日おき) は,つぎの通り(註): このグラフが示すように,いまの局面は「感染急拡大」ではない。 実際,いま頃になって初めて感染する者などいない。 ──ひとのほとんどが既に感染を経過している。 では,陽性反応者検出数の急増は,何に因るのか? 潜在する<検査をしたら陽性者になる者>を現す作業が変化していることに因る。 変化の内容は,「被検査者年齢構成の若年齢化」と「検査数の増加」である。 被検査者年齢構成の若年齢化
よって,被検査者の年齢構成が上のように推移することは,陽性者検出数が増えることなのである。 検査数の増加 さて,感染はほぼすべての者が既に経過している。 そして彼らの一定割合が,陽性反応を現す者である。 陽性反応者検出数のグラフと検査件数のグラフを比較すると,いまは「15万件の検査で1万5千人が陽性反応を現す」となっている。 被検査者の年齢構成がつぎの場合,10%が陽性を現すというわけである。 この割合から,逆に潜在する陽性者の数を見積もることができる。 実施されている検査の被検査者は無作為抽出された者ではないので,無作為抽出の場合は10%より少なく見積もることになる。 仮に1%と見積もると,つねに100万人の陽性者が潜在していることになる。 こうして,検査数を増やせば増やすだけ陽性者検出数が増える,となるわけである。
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