マスコミは,新型コロナを「パンデミック」だとして,ひとに危急存亡を煽ってきた。
このマスコミは,危急存亡を煽り続けるしかない。
引っ込んだら戦犯になるからである。
これを,「引っ込みがつかない」と謂う。
危急存亡を煽り続けるしかないマスコミは,危急存亡を唱えてくれる<権威>にすがる。
そんな<権威>で目下の一番は,厚労省助言機関「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」である。
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読売新聞, 2021-08-12
全国で感染者急増
医療体制「災害時並み」
厚労省助言機関
新型コロナウイルスの全国の新規感染者数は11日、1万5812人となり、過去最多となった。
全国的にほぼ全ての地域で新規感染者数が急速に増加しており、厚生労働省の助言機関は同日、「これまでに経験したことのない感染拡大で、首都圏を中心に医療提供体制は災害時の状祝に近い」と警鐘を鳴らした。
過去最多1万5812人
東京都では11日、新規感染者が4200人確認された。
直近1週間の平均では前週から14.5%増えた。
感染者の急速な増加に伴って重症者も急増しており、40歳、50歳代を中心に、都基準の重症者は197人と、2日連続で過去最多を更新した。
重症者向け病床の使用率は50.3%となり、都の関係者からは「医療従事者の確保も困難で、これ以上の重症者の増加に対応するのは難しくなっている」との声が上がっている。
新たな入院の受け入れや調整も困難になっている。
自宅療養者は1か月前の約12倍にあたる1万9396人となった。
千葉、神奈川両県でも20歳、30歳代を中心に新規感染者が急増し、重症者数が過去最多を更新。
重症病床使用率も上昇している。
大阪府でも、若い世代を中心に急速に新規感染者数が増加している。
入院者、重症者ともに増加し、夜間の人出も多いため、感染拡大が続くことが予想される。
沖縄県では、10日までの1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は247.83人で全国最多で、過去に例のない水準。
医療提供体制も全国で最も厳しい状祝だ。
助言機関の座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長は「一般医療の制限も生じており、症状が出て救急車を呼んでも、入院できない状況になりつつある。自分や家族を守るため、感染リスクを避けることが必要だ」と訴えた。
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アドバイザリーボードは,日々発表される<陽性検査で陽性反応を現した者の数>を,いまになっても実行再生数推定モデルで考えている。
即ち,x日発表の<陽性検査で陽性反応を現した者の数>を,「x日の新規感染者数」と定め,そしてこれを「xーt日前の感染者から伝染した者の数」と解釈する。(tを,「世代時間」と呼ぶ。)
彼らは実行再生数推定モデルで感染拡大を予想する。
彼らが予想する感染拡大のグラフは,高校数学の「微積分」の知識があればつくることができる:
- マスコミの謂う「新規感染者数の推移」グラフを用意。
- このグラフの最後尾の日の近傍で,平均変化率の平均変化率──物理学のことばだと「平均の加速度」── を読む。
- この加速度で,新規感染者数の推移グラフを延長する。
加速度の値は,世代時間tおよび平均計算での区間のとり方に依存する。
ともあれ,だいたいこんなグラフになる:
「西浦先生提出資料」/アドバイザリーボード (2021-08-11) より
そしてこのグラフに,みなが騙される (恐怖させられる) というわけである。
「モデルの誤用」ということが,わからないのである。
「統計の嘘」ということばがあるが,少しも役に立っていない。
どうしてそうなのか?
統計を知らない者が,知らないことを合理化するために使うことば──それが「統計の嘘」だからである。
学校数学無慚なり。
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