びっしりの入りで，みんなマスク無し。 見ていて気持ちがよい。 アナウンサーも同様のようで，「日本もはやくこうなりたい」と語る。 「日本もはやくこうなりたい」には，「アメリカは新型コロナを済ませた」「日本はアメリカに遅れている」が含まれているわけだ。 はたしてそうなのか？ 厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」には，国別の死亡数累計が載っている。 つぎは，「８月１日まで」と「９月８日まで」から引いた死亡数累計に，この間 (38日間) の死亡増加数，９月８日時点の死亡率 (人口10万人あたり死亡者数) を加えて表にしたものである：
また，マスコミの謂うところの「感染者数」(実際は，陽性反応者検出数) で比べてみると：
以上の表・グラフが示すアメリカの状況は，「これがもし日本だったらどんな騒ぎになっているやら」である。 《スタンドがびっしりの入りで，みんなマスク無し》は，新型コロナを終えたという話ではない。 単に国民性の話である。 アメリカは，個人主義・自由主義を国民性にしている国である。 一方日本は，共同体主義・同調主義を国民性にしている。 日本人は，「ほどほどに」「まあいいか」ができない国民性である。 「ほどほどに」「まあいいか」は自主判断だからである。 日本人は，自主に臆し，上位者が自分に指示を下してくれることを求める。 日本人が新型コロナから解かれるのは，「ゼロコロナ」しかない。 日本人は，もうマスクを外せない。 《みながマスクをつけているから外せない》で以て，すくみ合うばかり。 「マスクの国，日本」
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