Up 新型コロナをただの風邪と定める政策 作成: 2022-01-12
更新: 2022-01-12


(画像は,クリックで実寸表示へ)

    新型コロナが終息する形は,新型コロナがただの風邪になることである。
    これの他には無い。
    封じられるものではないし,封じるものでもないからである。
    ひとはこれと付き合うのみである。
    そして「ただの風邪」が,付き合うのみであるその新型コロナの位置づけ (身分) というわけである。


    新型コロナをただの風邪にして終息させる役を負わねばならない者がいる。
    それは,政府である。
    政府は,新型コロナの恐怖をこれまでさんざん煽ってきて引っ込みがつかなくなっている者たちの側に,いつまでもとどまっているわけにはいかない。
    政府は,ひとの生活および社会システムの崩壊に対し不作為でいられる立場ではないからである。

    こうして,つぎのメッセージを発することになる:
読売新聞, 2022-01-12

    「在宅療養体制を強化」「医療の維持に全力」は,もちろん欺瞞である。
    タテマエとホンネの見分け,形式と実質の見分けがつけられる者は,政府のメッセージをちゃんと受け取ってくれる。
    見分けられない者は,このフレーズに騙されてくれる。
    というわけで,政府の発信の仕方は,これで合っている。

    そしていまは,新型コロナを「ただの風邪」扱いにすることに反対する者は,もういない。
    新型コロナの特別扱いが空騒ぎにしかならないことを,もう十分見させられてきたからである。
同上


    知事たちはこれまで,横繋がりになることで,自粛専一の政策で済ませていられた。
    休校措置なんかは,全国一斉だから安心してやれたのである。
    休校措置をしないところが他にあると,自分のところが他から遅れてしまうことにハラハラしなければならない。

    そんな知事たちも,もう横繋がりはやれなくなってきている。
    自粛専一は,大衆が騙される一方の者であったからできたことである。
    大衆は,いまはだいぶ頭を働かせられるようになってきている。

    この情勢で,政府からつぎのメッセージ:
同上

    「感染者が出たので休校」は,いまのステージではもうあり得ない。
    そして,感染者を出してかつ休校にしない学校は,新型コロナを「ただの風邪」扱いしたことになる。
    というわけでこの政策は,薄ぼんやりした見掛けとは逆に,新型コロナを「ただの風邪」にしていく政策の強力な一環なのである。


    つぎも,新型コロナを「ただの風邪」にしていく政策の一環:
同上

    実際,このメッセージは,つぎのように読むものである:
      新型コロナを大袈裟に扱ったら,あり得ないくらい面倒なことになるぞ。
       ──面倒が嫌なら,新型コロナを大袈裟に扱わないことだ。


    ちなみに,新型コロナの昨年の死者数 (報告されている数) は,14934 人である。
    そしてこの数値は,新型コロナに感染していて死亡した者を「新型コロナ()死亡」にしているものなので,死亡者の6割が 80才以上の高齢ということを勘案すれば,実質的な数値はこれよりずっと下回ると見積もられる。

    比較:2019年の死因別死亡数ランキング
厚労省「令和元年(2019) 人口動態統計月報年計(概数) の概況」, 第6表より)
順位 死因 死亡数
総数 1日あたり
1 悪性新生物(腫瘍) 37万6千4百 1031
2 心疾患 20万7千6百 569
3 老衰 12万1千9百 334
4 脳血管疾患 10万6千5百 292
5 肺炎 9万5千5百 262
6 誤嚥性肺炎 4万0千4百 111
7 不慮の事故 3万9千4百 108
8 腎不全 2万6千6百 59
9 認知症 2万1千4百 73
10 自殺 1万9千4百 53