Up | 既感染者は,ウイルスを体内に残している | 作成: 2021-09-28 更新: 2021-09-28 |
細胞内で繁殖し,細胞外に出て行く。 「侵入」は,つぎのプロセスである:
この RNA を含んだユニットを,細胞内に送り込む。 ユニットは細胞内で分解し,RNA を現す。 そして「繁殖」は,つぎのプロセスである:
細胞のタンパク質合成機能は,このレシピを読んで,タンパク質を生成する。 これと併せて,RNA の複製が進行する。 生成されたタンパク質と複製でつくられた RNA の集合は,自己組織化して,大量のウイルス個体を現す。 そしてそのウイルス個体は,細胞の外に出ていく。 抗体は,細胞の外にいるウイルス個体を攻撃する。 細胞の中にいる RNA は,これを攻撃するものは無い。 よって,ウイルスの RNA は,ウイルス個体の生産で使い果たされるのでなければ,細胞内に残っている。 ウイルス RNA は,複製をつくるものであるから,細胞内で保たれる。 よって,これが無くなるのは,細胞が死ぬときである。 細胞はやがて死ぬが,その前に細胞分裂があると,RNA を宿す細胞が残ることになる。 また,一般にウイルスの RNA/DNA については,ヒトの DNA に潜り込むという そうなった細胞は,実質的にウイルスの遺伝子を宿す細胞ということになる。 そしてこの細胞が分裂することは,ウイルスの遺伝子を宿す細胞が二つになることである。 細胞内にウイルスRNA が存在することは,繁殖プロセスが自動的に起こるということである。 感染して無症状とは,繁殖が停止しているということではなく,繁殖しているがウイルス個体が抑え込まれて発症していない──発症が小さくて見えない──ということである。, 感染した者のいまの症状 (無症状・発症・重篤) は,体内でのウイルス個体増加の勢いとこれを抑え込む力がどんなバランスにあるかを表している。 「過去に感染して抗体ができたから,もう発症しない」とはならない。 いまとなっては,ひとはほとんどが感染を経過している。 新型コロナウイルスは,これと共生するものである。 大衆はいまも「新型コロナこわい!」の |